確定申告の時期が近付いてきましたね。
私は例年、いつもギリギリで提出していたんですが、今年は早く終わらせてしまおうと、現在作成中です!
私は確定申告するのは5回目になりますが、初めて海外バイナリーオプションの取引を含めた確定申告をしたときは、
国内のみの場合と違ったので、色々調べたりするのに苦労しました。
なので、海外FX・バイナリーオプションの確定申告の仕方についてまとめておきます!
しかし、損失の場合の確定申告って、テンション下りますね(;´Д`)
この記事の目次
海外FX・バイナリーオプションの確定申告について
この記事では、海外FX・海外バイナリーオプションで確定申告をしなければいけない対象の人や、課税方法、確定申告書の記入・作成方法について紹介します。
海外FX・海外BOで確定申告が必要な人
- 「給与所得がある人で、FXなどでの雑所得が20万円を超えた場合」
- 「他に所得がない人(専業主婦、専業トレーダーなど)で、FXなどの雑所得から基礎控除(38万円)および各種所得控除を差し引いた額が1000円以上だった場合」
ただ、給与所得がある人でも、給与所得とFXの所得の合計から基礎控除(38万円)および各種所得控除を差し引いた額が1000円未満だった場合は確定申告は不要です。
少しややこしいですが、ボーダーラインは会社員は20万、専業トレーダーは38万を超えた利益が出ると確定申告の心構えをしておきましょう!
ちなみに、雑所得すべてを合算した金額で20万、38万です。
雑所得には、海外FX・海外バイナリーオプション以外にも、
ネットオークションでの収入、副業としてのSOHOや在宅データ入力、在宅採点なども含まれます。(事業としていない場合)
海外FX・海外BOの課税方法
国内FXと海外FXでは課税方法が違います。
海外FXは総合課税、国内FXは申告分離課税となります。
総合課税
総合課税は、稼げば稼ぐほど税率が上がる「累進税率」が適応されます。
総合課税される所得は、
給与所得・事業所得・利子所得・不動産所得・一時所得・雑所得・譲渡所得(不動産や株式の譲渡は除く)です。
累進税率表
年間利益額(所得額の区分) | 税率 | 税率の内訳 | 控除額 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万円超~330万円以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万円超~695万円以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万円超~900万円以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万円超~1,800万円以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万円超~4,000万円以下 | 50% | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万円超~ | 55% | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
※2013年から2037年まで、復興特別所得税として、所得税×2.1%を併せて納付します。
税率表を見ていただくと分かるように、1800万より稼ぐと税金が50%もかかります(゚Д゚;)
よく一発当てた芸人さんが、「税金で半分持ってかれた。」とか言ってるのはこのことですね(^^;)
(8.6秒バズーカのお二人、今どうしてるんでしょうか・・?)
仮に1億稼いだとしても、半分の5000万円は税金で消えてしまう。
脱税したくなる気持ちがちょっと分かる気もします(;^ω^)
申告分離課税
申告分離課税とは、確定申告の段階で他の所得と合算せずに分離して課税する方式です。
申告分離課税の税率は一律で、20.315%です。
(税率の内訳:所得税15%+特別復興所得税0.315%+地方税5%)
分離課税だと、どんなに稼いでも税率が一律なので、仮に1億稼いでも税金は2030万くらい。
ハイレバ取引ができない国内FXですが、税金に関してはこちらに軍配が上がります(^^;)
ちなみに、年間の利益が330万以下だと、海外FXの方が税金が安いです。
海外FX・海外BOの損失繰越と損益通算
国内FXの場合には損失を出した場合には、確定申告をすると3年間は損失を繰り越すことができます。
しかしながら、海外FX・海外バイナリーオプションの場合には損失を翌年に繰り越すことができません。
また、国内FXと海外FXの損益通算はできません。
国内FXで100万の利益、海外FXで30万の損失で、合計70万の利益という計算にはならないので気をつけましょう。
国内FXは、申告分離課税の雑所得とは損益通算できます。
つまり、国内の先物、CFD、バイナリーオプションとなら可能です。
給与所得と雑所得の損益通算
海外FXは総合課税だから、同じ総合課税内の給与所得と損益通算できると考えてしまいそうですが、
給与所得と雑所得の損益通算はできません。
なので、海外FXで損失を出しても、給与所得で源泉徴収された分の還付金はかえってきません(;´Д`)
海外FXで損失を出している方は確定申告不要ですし、したからといって得をするわけでもありません(^^;)
※同じ雑所得内で源泉徴収されている場合には、還付金が帰ってきます。
確定申告書類の作成
ここからは実際に、確定申告書類の作成方法・入力の仕方を紹介します。
書類の作成は、「国税庁の確定申告書作成コーナー」から作成します。
ここでは、海外FX・海外バイナリーオプションの入力の仕方を紹介します。
給与所得など他の項目は、人によって違うので省略しています。
所得税コーナーから入力
トップ画面の確定申告書作成ボタンを押して、提出方法などを選択して事前準備が完了すると、作成する申告書等の選択画面に移動します。
海外FX・海外バイナリーオプションの申告は所得税コーナーから入力します。
入力方法選択
入力方法選択画面では、中央の「左記以外の所得のある方(全ての所得対応)」を選択し、作成開始ボタンを押します。
次の「申告書の作成をはじめる前に」の画面で、提出方法選択・生年月日等を入力して次へ進みます。
収入金額・所得金額入力
収入金額・所得金額入力の画面で「雑所得」の項目があります。
海外FX・海外バイナリーオプションは、雑所得のその他から入力します。
雑(その他)所得の入力等の画面では、個人年金ではないので、上記以外(報酬等)の入力ボタン押します。
雑所得の入力
この画面で、海外FX・海外バイナリーオプションの所得を入力していきます。
例として、海外FXの「XM」で300万の利益、「GEMFOREX」で100万の損失、海外バイナリーオプションの「ハイローオーストラリア」で50万の損失と仮定して入力しています。
- 海外FXの種目は「証拠金取引」、海外バイナリーオプションは「海外BOや店頭バイナリー」。
- 名称は、取引会社名。
- 場所は、会社の住所を入力しますが、海外の住所を入力すると「文字数が多すぎます」とはじかれてしまうため、省略して大丈夫です。
雑所得の入力完了
雑所得の入力画面で各項目を入力し、「次へ」ボタンを押すと海外FX・海外BOの確定申告の入力は終了です。
所得金額が正しく反映されている確認して、「次へ」ボタンで進んでいきましょう。
収入金額・所得金額入力に雑所得の金額が反映されています。
あとは各自、給与所得など入力して、確定申告を完了させましょう(^^)
海外FX・海外BOの経費
今回の例では、経費は入力しませんでしたが、海外FX・海外バイナリーオプションでは経費を申告することができます。
経費として認められる例は、
- VPSサーバー代
- セミナー参加費用
- 書籍代
- 取引に使用するパソコンや携帯端末の使用料金
- 取引に必要なインターネット代(プロバイダ料金)
- 取引に必要な家電・家具・文房具など
- その他情報収集のための費用
などです。
海外FX取引のために使った経費であると説明できるなら、経費として認められるます。
海外FXのためにつかった経費は、できるだけ申告した方が節税対策になります。
税務署に指摘された場合に備えて、領収書・レシートもしっかり保存しておきましょう。
以上、海外FX・海外バイナリーオプションの確定申告についてまとめてみました!
確定申告方法について悩んでいる誰かの手助けになれば幸いです(^^)